■糸まとわぬ美しい体をしなやかに反らし、誰かを仰（あお）ぎ見るようにそっと顔を上げる、優雅な女性。
　崇高でありながらも、どこか悩ましげな姿態は、まるで、自らの若さを見せつけているかのようです。

■官能的な身体美あふれる本作品は、現代彫刻美術界の旗手として名高い清河宗翠氏が手掛けた、ブロンズ芸術の傑作『ひざまずく』です。
　わずかに身を反らせて、やや上向きとなった豊かな乳房、ふくよかなヒップ、くびれた腰回りに、なめらかな背中の曲線美。まるで弾けんばかりの若々しい肉体…。澄みきった大きな瞳と清楚な唇、やわらかく束ねられた髪、たおやかに伸ばされた指先、さらには色香（いろか）ある首筋や鎖骨（さこつ）などの細部に至るまで、女体の美しさをみずみずしく表現。見る者の心に深い感動を呼び起こす魅惑的な裸婦像の名品です。

■本作品『ひざまずく』の作者、清河氏は昭和22年生まれ。武蔵野美術大学彫刻科に入学した後、芸術院会員として名高い巨匠・清水多嘉示氏に師事。数々の展覧会への出展を果たし、現代美術の俊英として高い評価を受けています。
　官能的な裸婦像を多く手掛ける中で清河氏は、「人間とは何か」という根源的な問題を常に問い続けてきました。そして、「美術を通して、人間の根源を表現する」という独自の作風を確立。その後、清河氏は数々の名品を生み出し、多くのファンを魅了しています。

■本作品においても、清河氏の真摯な思いが見事に現れています。官能美と芸術性が見事なまでに溶け合い、神秘的といえるほどに、乙女の肉体美が気高く表現されました。

■多大な時間をかけ、試行錯誤を繰り返し、ついに清河氏が作り上げた原型を基に、熟練の職人が最新技術を駆使して、細部に至るまで丁寧に鋳造。清河氏の原型が持つ躍動感（やくどうかん）をそのまま写した、ブロンズ芸術の傑作『ひざまずく』。
　格調高い気品を演出する名品ですので、書斎や応接間など、場所を問わずどこにでもお飾りいただけます。お客様も思わず眼を奪われ、称賛されるに間違いありません。

■素材はブロンズ。存在感ある高さ約40cmの『大』と、机にも気軽に飾れる高さ約30cmの『小』の2通りのサイズからお選びください。作者の落款を入れた証明書つき。